2008年05月30日
人にはその人に超えることができるハードルが与えられる
生きていると色々なハードルが目の前に出現してくると思います。
そんな時、私は必ずそれはその人が超えることができるハードルが与えられているのだと思っています。
超えるのに要する時間はさまざまだと思うのですが、意識しているか無意識かは別として、私たちはずっとそれを繰り返して成長しているのだと思います。
普段から私が大事に思っていることのひとつなのですが、先日のNHKの一期一会という番組でその思いを再認識させて頂きました。
義足で陸上短距離競技に挑むアスリート中西麻耶選手とシンガーソングライターが出演する放送だったのですが、私はその中西麻耶選手の生きざまに目を奪われました。
中西選手は、高校までずっとテニスで活躍され、インターハイにも出場した腕前だったということ。
ところが卒業後、仕事中の不慮の事故で右足を失ってしまったそうです。
右足を切断するかどうかという判断も、いち早くテニスに復帰するためには切断したほうが時間的に早いからというもの。
これだけでもものすごく勇気いる判断だと思うのですが、その後、テニスでは代表に選ばれるようなプレーが困難と思いきや未経験の陸上競技に転向し、数ヶ月で日本記録を更新。
普通なら事故で片足を失ったらマイナス思考もよぎりそうなものですが、ハンディを背負ったからこそ出会えたフィールドと思えるパワーに感動!
これこそ中西選手に立ちはだかったハードルを彼女自身が超えていった、素晴らしいお話でした。
中西選手は今年の北京パラリンピックの日本代表選手にも選ばれたそうです。
ハンディキャップがあっても、それを受け入れ、そしてそれを乗り越える。
実は、私たちもみんな色々なハンディキャップを持っていると思うんです。
身体的なことならわかりやすいのかもしれませんが、お話が下手だとか数字が苦手だとかは傍目からはすぐにはわかりません。
そのウィークポイントを受け入れることによって、数々のハードルを越えていけるのだと思います。